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AIの並列で遅く感じるのは気のせいではない。1本が戻るまでの時間は、抱えた数だけ伸びる
AIへの依頼を、5つ同時に走らせています。1つが戻ってくるのを待つあいだに、別の4つへ指示を出す。速くするためにそうしたはずなのに、なぜか戻りが遅い気がします。ただ、遅くなったという証拠はどこにもありません。たまたまその日が混んでいただけかも... -
AIエージェントを社内に入れるなら、承認フローより先に、できないことを決める
AIエージェントを社内に入れることになった。便利なのは分かる。ただ、勝手にメールを送られたら困る。出してはいけない相手に資料を共有されても、やはり困る。 よく言われる答えは、だいたい一つです。取り返しのつかない操作の手前に、人が確認する画面... -
ベテランの勘は、本人に聞いても出てこない。だから、落とした案のほうを並べる
あの人にしかできない仕事がある。その人が異動する、あるいは辞める。引き継ぎのために「どうやって判断しているんですか」と聞く。返ってくるのは「経験ですかね」「見れば分かるんですよ」。 対処として挙がるのは、だいたい3つです。時間をかけて口頭... -
スマホ対策が続かないのは意志が弱いからではない。設定を元に戻すのが自分だからである
通知を切りました。画面をグレースケールにしました。SNSのアプリをホーム画面から外して、フォルダの奥にしまいました。夜は寝室に持ち込まないと決めました。それが3週間後には、全部元に戻っている。 よく言われる答えは、だいたい3つです。意志が弱い... -
AIエージェントを導入しても仕事が減らないのは、性能ではなく、画面の前を離れられないからである
AIを入れれば仕事が減る。そう考えて導入した。実際、AIは速い。1時間かかっていた資料が、10分で出てくる。それでも月末に振り返ると、自分の作業時間はほとんど変わっていない。そんな状態で止まっている方は、多いのではないでしょうか。 よく言われる... -
横になると呼吸が浅くなるのは、吸えないからではない。肋骨が下がりきっていないからである
布団に入って横になった瞬間、息が浅くなる。胸のあたりが詰まって、空気がうまく入ってこない。筋肉が固まっているのか、それとも単なる凝りなのか、自分でも判別がつかない。ところが意識して大きく吸い込むと、ちゃんと入る。だから病気ではないのだろ... -
AIエージェントのルールは、守られないことより、間違ったまま守られることが危ない
AIエージェントに書いたルールが守られない。何度書いても無視される。置き場所を変え、量を減らし、参照の仕方を工夫し、それでも駄目なら仕組みで強制する。そうやって守らせる方法を積み上げてきた方は、多いのではないでしょうか。 よく見かける答えは... -
社長を外して調査しても、その結論を受け取る人が社長しかいない
コンプライアンス委員会の委員長は、社長か担当役員が務めるのが一般的です。トップの関与を示すため、必要な権限を持たせるため。理由は揃っています。 では、通報の対象が委員長本人だった場合はどうするか。 委員長を審議から外せばよい、というのが最... -
通報者の情報を絞るほど、会社は処分の理由を説明できなくなる
内部通報を受けたら、通報者の情報は最小限の範囲でしか共有しない。範囲外共有は禁止されているし、従事者には刑事罰付きの守秘義務があります。だから絞る。ここまでは、多くの組織で徹底されつつあります。 2026年12月1日、改正公益通報者保護法が施行... -
通報の話を誰にしてよいかで迷うのは、線を引く場所が違うからである
内部通報を受けて、調査を始めることになった。関係者に話を聞く必要がある。ただ、どこまで話してよいのかが分からない。 被通報者の上司には、事情を説明しないと調査が進まない。人事にも、処分を検討するなら伝えることになる。自分の上司には、報告義... -
内部通報が来ない会社は、不正がないのではなく、不正が見えていない
内部通報の窓口を設置した。規程も作った。研修もやった。それから1年が経ち、通報は1件も来ていない。 健全な証拠だと考えるべきなのか、それとも制度が使われていないだけなのか。判断がつかないまま、年度の報告書には受付件数0件と書く。 書きながら、... -
コンプライアンス委員が負う義務は、会社の規模では減らない
コンプライアンス委員に任命された。規程は渡された。研修も受けた。それでも、自分が何を負っているのかが分からない。 会社の人数を数えると、公益通報者保護法の義務対象からは外れていました。義務がない会社の委員なのだから、自分も特に何かを負うわ... -
Facebook広告の出稿に必要な準備と、代理店に権限を渡すときの注意点
Facebook広告を始めるとき、最初に手間取るのは広告の中身ではありません。アカウントの構造です。 ページ、ビジネスポートフォリオ、広告アカウント、ピクセル。似た名前のものが並び、どれを誰が作るべきかが分かりにくくなっています。代理店に依頼する... -
仕事の成果が返ってこないのは、返さないことで成り立っている組織にいるからである
締め切りを守り、資料を仕上げ、会議で説明し、指摘を受けて直す。それを何年も続けているのに、自分が何かを動かした感覚がない。忙しさだけが積み上がって、残っているものが分からない。 なぜ手応えがないのか。世の中に流通している答えは、だいたい決... -
なぜ人は推しを必要とするのか。推し活が広がった経緯と、いま起きていること
「推しは誰?」と聞かれて、すぐに名前が出る人がいます。一方で、少し言葉に詰まる人もいます。前者はそのまま会話が続き、後者はなんとなく話題の外に置かれる。小学校の教室でも、職場の雑談でも、同じことが起きています。 なぜ人は推しを必要とするの... -
高い椅子は本当に得なのか。15年使ったエンボディが1万円で売れた話
20万円の椅子と、3万円の椅子。値段が7倍近く違います。座り心地の差がそこまであるとは思えない。そう感じて購入をためらっている方は、多いのではないでしょうか。 よく言われる答えは、だいたい決まっています。素材がいい、人間工学に基づいている、耐... -
AIに任せて遅くなるのは、待ち時間のせいではなく、判断が途切れるからである
AIに1つ頼みます。返ってくるまで20分かかる。待っているのがもったいないので、もう1つ頼む。さらにもう1つ。しばらくして最初のものが返ってきます。開いて、手が止まる。これは何のために頼んだものだったか。 よく言われる答えは、だいたい3つです。依... -
40年ぶりの円安と28年ぶりの日米協調介入で、いま何が起きているのか
ドル円が160円台に乗ったというニュースが流れ、数日後には155円台という数字が出てくる。介入という言葉を何度も目にする。それなのに、円安が止まったのかどうかがよく分からない。 為替のニュースは、専門用語と数字が同時に飛んでくるので、全体像がつ...


